初めて犬を飼う人必見!おすすめの犬種と必要な物&費用をチェック

犬
更新日:2023年04月10日
犬を飼いたいけど、初めて飼う人は「どの犬種が飼いやすいの?」「犬を飼うには何が必要で、いくらくらい準備するべき?」と疑問を持つことがあるでしょう。
 
犬も大切な家族であるため、飼った後になって「やっぱり犬を世話するのは難しい」ということにならないように、自分に合った犬種や費用などを理解しておきましょう。
 
本日は初めて犬を飼う人でも安心して犬種を選べるように、おすすめの犬種や必要な物、費用などを紹介します。ぜひこの記事を参考にして、犬と暮らす楽しい毎日を手に入れてください。
 

犬を飼う前に知っておきたい3つの基礎知識

犬を飼ってから後悔しないように、事前に知っておくべき基礎知識を3つお伝えします。

①生き物を育てる責任と事前準備の重要性を理解する

犬を飼う前には、責任と準備の重要性を十分に理解しなくてはいけません。犬は生き物であり、迎え入れると大切な家族になります。常に十分な食事や運動、飼い主からの愛情を与えることが必要です。

犬の寿命は年々延びており、一般社団法人ペットフード協会の調査では、2022年の犬の平均寿命は14.76年という結果となっています。

<犬の平均寿命の推移>
14年もの月日が経過すると、自分の生活環境が大きく変わる可能性もあります。犬を飼う前には、自身のライフプランと照らし合わせて、日々の生活サイクルのなかで犬の世話をする時間を確保できるのかをしっかり考えましょう。

「出張が多くて家を空ける時間が長い」「子どもが産まれる予定があり、犬の世話まで手が回るか不安」といった際には、不安要素を払拭してから飼育するのがおすすめです。

犬は大切な家族ですので、しっかりと世話のできる状態で迎え入れることが重要です。
 

②犬の性格や特徴、飼育環境に合わせた犬種を選ぶ

一般社団法人ジャパンケネルクラブによると、世界には非公認犬種を含めて700~800の犬種があると言われています。
犬種によっては特徴や性格が異なるため、事前に飼育環境や自分の好みに適した犬種を把握すると、ストレスのない飼育に近づきます。

例えば、大型犬は落ち着いた性格で他の犬や子どもと仲良く過ごせる犬種が多いですが、運動量を確保するための飼育スペースが必要です。一方で小型犬は、集合住宅などの室内で飼いやすく旅行にも連れて行くのが簡単ですが、病気にかかりやすい傾向にあります。

一軒家で庭があり、犬が吠えても周りに迷惑がかからない環境であれば大型犬、集合住宅で飼うならば小型犬といったように、生活環境に合わせた犬種を選びましょう
 

③医療費などを含めた予算見積もりを立てる

犬を初めて飼うにあたり、健康管理や医療費なども含めた予算を考慮する必要があります。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、令和4年の犬の生涯に必要な費用は約251万円でした。
1ヵ月あたりのドックフードとおやつ代(1頭につき約5,200円)がかかることに加えて、犬は定期的な健康診断やワクチン接種が必要です。また、病気にかかったりケガをしたりした場合には、追加の医療費も発生します。
健康保険が適用される人間の病院と異なり、動物病院は自由診療となるため、1回の診療でも高額になることがあります。

万が一に備えてペット保険に入ることも検討してみてください。
これらの費用を含めて予算を見積もり、無理なく飼育できると判断したうえで、犬を飼いましょう。
 

新しい家族を迎えるための3つの準備

犬をスムーズに迎えられるように、事前に準備すべきことを3つお伝えします。

①必要な設備や物をリストアップする

犬を迎えてから必要な物を揃えるのではなく、事前に必要な物を揃えましょう。設備が不十分なまま犬を迎え入れてしまうと、犬にストレスがかかってしまったり、飼い主の負担が増してしまったりします。

初めて犬を迎える前に用意しておくとよい物は次のとおりです。
【犬を迎える前に用意すべき物
・ケージ
・ペットマット
・ベッド
・ドッグフード
・トイレ、トイレシート
・食器、給水機
・首輪
また、余裕があれば次の物も用意しましょう。
【犬を迎える前にあると便利な物】
・おもちゃ
・シャンプー、ブラッシング用品
・爪切り
・歯ブラシ
・消臭機
・洋服
・計量器
犬を初めて飼うときは慣れないことが多く、買い物まで手が回らないことが考えられます。事前に準備できる物は揃えておき、スムーズに迎え入れましょう。

②犬が快適に過ごせる家庭環境を整備する

犬が快適に過ごせる家庭環境を整備するためには、犬用のスペースを確保する必要があります。

自由に動き回れるスペースや寝床などの居心地の良い場所、犬の体型に合わせたサイズのケージやキャリーも用意しておくと、犬は安心して過ごせるでしょう。

さらに、犬にとって危険となる場所を事前に把握し、対処することも重要です。具体的には電源コードのような犬が噛んでしまうと危険な物や、誤飲する可能性のある小さい物は片づけておくなどといったことが挙げられます。
 

③食事や散歩の計画を立てる

犬の健康を保つためには、適切な食事と十分な運動が必要です。
食事は犬種や年齢、体重に合わせてバランスのよい栄養素が含まれたドックフードを与えることが望ましいです。また、水分補給も適宜行えるように給水機を設置するなどの工夫をしましょう。
 
十分な運動をするためには、散歩させることが大切です。しかし、飼い主の好きなときに散歩すればよい訳ではありません。理想は朝夕の1日2回、20~30分ほどの頻度です。犬の体調などによっても適切な運動量は変わるため、散歩時の呼吸が早くつらそうな状態であれば減らすといった工夫も必要です。
 
適切な食事や運動は犬の健康維持に必須なので、家族で分担するなど、計画的に管理しましょう。
 

犬のしつけとトレーニング

犬を迎えた後にはしつけやトレーニングが必要です。どのようにトレーニングをするべきか、基本的なポイントをお伝えします。

しつけの基本とおすすめの方法

犬のしつけを始める前に、まずは自分自身が犬の性格や行動について知ることが大切です。
 
犬が自分たちの立場やルールを理解するために、飼い主がリーダーであると認識させる必要があります。飼い主が犬に同等の立場だと思われてしまうと、言うことを聞いてくれません。
 
しつけの際には明確なルールを設け、それを一貫して教えましょう。
 
しつけを効率的に行うためにおすすめの方法は、犬が指示通りにできたら褒めることです。犬が正しい行動をした際には、声をかけたりおやつをあげたりして褒めるようにしましょう。
 
犬が望ましくない行動をした場合には「ノー」「ダメ」など強めに言う程度で十分です。このときに名前を呼ばないように気を付けましょう「名前を呼ばれると怒られる」と犬が覚えてしまうと、名前を呼んでも飼い主のもとへ来なくなる可能性があります。 

トレーニングに効果的なアイテムとテクニック

しつけを行う場合は、道具を使うことも効果的です。
 
例えば、犬の噛み癖をしつけるには、嚙んでも問題のない犬用のおもちゃを用意します。おもちゃを与えないと家具や柱を噛んでしまいかねません。犬にロープのようなおもちゃを与えることで、噛みたい欲求やストレスを解消できます。
 
また、散歩に行くとリードを引っ張る癖がある犬もいるでしょう。好奇心の強い犬だと、自ら進む方向を決めて、どんどん進んでしまいます。引っ張り癖を許してしまうと、通行人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
 
飼い主が引っ張っても犬の身体に負担がかかりにくいリードを使用して、少しずつ飼い主が主導権を握れるようにトレーニングしていきましょう

コミュニケーションと愛情表現の大切さ

犬とのコミュニケーションと愛情を深めることは、しつけにおいてとても重要です。また、犬が自分たちの立場やルールを理解するためにも、飼い主とのコミュニケーションは必須です。
 
コミュニケーションを深めるためには、名前を呼んで犬に話しかけたり、触れ合ったりすることが効果的です。犬に話しかけるときには、犬が理解しやすいシンプルな言葉を使い、優しく話しかけるようにしましょう。
 
また、犬との触れ合いを増やすと犬に愛情を伝えられます。おやつをあげたり、撫でたりといった愛情表現をすることで、犬に自分たちとの関係性を理解させることができます。
 
犬とのコミュニケーションや愛情表現を大切にすると、犬が安心して暮らすことができ、飼い主との絆を深められます。
 

健康管理と病気の予防について

普段から健康管理を行うことも重要です。
犬は言葉を話せませんので飼い主がしっかりとチェックしておきましょう。

①定期的に健康診断を受ける

健康診断は、犬の健康状態を確認するために重要です。
 
健康診断では犬の歯や耳、目、肌などあらゆる状態をチェックし、必要に応じて検査を行います。また、獣医師が犬の様子を観察し、犬の健康状態を診断します。
 
犬は人間よりも年を重ねるのが早い生き物です。犬の1歳は人間の18歳にあたり、その後も1年が経過するごとに人間で換算した場合に4~7歳ほどの年を重ねます。そのため、健康診断は半年ごとに実施するのが理想的です。
 
令和3年度の日本獣医師会の調査によると、犬の健康診断(1日ドック)にかかる費用の中央値は16,250円でした。

<健康診断にかかる費用(中央値)>
犬が少しでも長く健康で生活できるように、健康診断は定期的に行い、病気の早期発見と治療につなげましょう。
犬の健康診断については下記の記事も参考にしてみてください。

②ワクチン接種やノミ・ダニの予防を行う

犬のワクチン接種は、感染症にかからないために必要な予防策の1つです。
 
犬には狂犬病、パルボウイルス感染症、ジステンパーウイルス感染症など様々な感染症にかかるリスクがあります。ワクチン接種は、これらの感染症から犬を守るために非常に重要です。
 
犬が摂取するべきワクチンは、大きく分けて「狂犬病ワクチン」「混合ワクチン」の2種類です。
狂犬病ワクチン(費用:1回3,000~4,000円)
狂犬病を防ぐためのワクチン。「狂犬病予防法」に基づき、91日齢以上の犬は年に1回以上の狂犬病の予防注射を受けなくてはいけない。
 
混合ワクチン(費用:1回3,000~10,000円)
幅広い感染症を防ぐためのワクチン。摂取する病院や種類によって費用が異なる。抗体の量や年齢によって頻度が変わり、1頭につき3~4回となるケースが多い。
また、犬の健康維持のためにはワクチン摂取だけでなく、定期的なノミ・ダニの予防、適切な食事や運動、歯磨きなども大切です。
ノミ・ダニの予防や歯石取りについてはこちらの記事も参考にしてみてください。 

③かかりつけの動物病院を見つける

犬の病気には熱中症や下痢、嘔吐などから、心臓病やがんなどの重いものまで様々ありますが、どの病気においても早期発見・治療が重要です。普段から通えるかかりつけの動物病院を探しておきましょう。

少しでも食欲がなかったり、呼吸に違和感があったりしたら獣医師に相談することをおすすめします。
治療方法は病気や症状によって異なるため、犬の体調を見ながら獣医師の指示に従い治療を受けましょう。

また、早朝や夜間等、診療時間外に体調が悪くなった場合に対処できるように、時間外に対応している動物病院を探しておくことも重要です。

④ビデオ通話を使ったオンライン診療の活用もおすすめ

犬を飼い始めたばかりの時は、特に不安なことや分からないことが多いでしょう。

いつもと様子が違う、ごはんをあまり食べない、等、病院に行った方が良いか迷ってしまう場合は、自宅から獣医師の診療を受けることができるオンライン診療がおすすめです。

「気になることがあり、動物病院に行くべきかどうか迷っている」
「いつもと様子が違う気がする」
「しつけや食事について詳しい先生に聞いてみたい」

自宅から診療を受けることができるため、通院によるペットのストレスや、待合室での待ち時間を減らすことができます

また、動物病院に行くと「ペットが緊張してしまい症状が分からない」という場合も、自宅の落ちついた環境で普段の様子を伝えることができます

無駄吠えをしてしまう場合や、物を破壊してしまう等、問題行動などがある場合の相談もおすすめです。

ぜひ、かかりつけの動物病院がオンライン診療に対応しているか確認してみましょう。
 
もし、かかりつけの動物病院がオンライン診療に対応していない場合は、セゾンのペットオンライン診療というサービスから、オンライン診療を実施している動物病院を探すこともできます。

↓セゾンのペットオンライン診療について詳しくはこちら

初心者におすすめの犬種

犬を迎え入れる準備が整ったら、どの犬種を飼うのか決めましょう。初心者でも飼いやすい犬種を紹介します。
①トイプードル
トイプードルは、小型犬の中でも特に人気があり飼いやすい犬種です。
人懐っこく賢いので、しつけしやすいという特徴があります。また、抜け毛が少ないので部屋の掃除が楽なのも嬉しいポイントです。
ただし異なる毛色のミックスカラーの場合は、身体が弱い傾向にあるので注意する必要があるでしょう。

②チワワ

チワワは飼い主への愛情が深く、適応能力にも優れている傾向にあるので、飼いやすいと言われています。
運動量が少ない、体臭があまり臭わない、ブラッシングのお手入れが簡単といった点も飼いやすく、散歩や世話の時間が十分に取れるか不安という飼い主にも人気です。
ただし警戒心が強く吠える子もいるので、子犬のころにしっかりとしつけることが大切です。

③パピヨン

パピヨンは友好的で適応能力が高いため、飼いやすいと言えるでしょう。ブラッシングは必要ですが、トリミングが不要であるという特徴があります。
パピヨンは賢いのでしつけがしやすい一方、悪いことも覚えやすい傾向があるため、しつけは慎重に行わなくてはいけません。
好奇心が旺盛で活発な面があるので、パピヨンを飼う際には誤飲やいたずらに注意しましょう。

④ビーグル

ビーグルは愛嬌があり社交的な性格なため、他の犬や家族とも接しやすい犬種です。
元気があり運動量も豊富なことから、一緒に遊ぶ時間を多くとりたい人には特に向いているでしょう。しかし、元気過ぎて留守番中にいたずらをすることもあるので、しつけは必要です。

⑤パグ

パグは陽気で人懐っこい性格のため、飼い主を困らせることは少ないでしょう。特に小さい子どもがいる家庭は、パグの世話をする手間がかかりにくいためおすすめです。ただし換毛期には抜け毛が多くなるため、掃除の頻度を上げる必要があります。

犬種を選ぶときのポイント

初心者でも飼いやすい犬種の選び方は、下記3点を参考にしてみてください。

①飼育するスペースに合っている

小型犬にするか大型犬にするか、運動量の多い犬種か少ない犬種かによって、必要な飼育スペースは変わります。実際に飼ったときのことを考えて、犬がストレスを感じないようなスペースで飼える犬種にしましょう。 

②病気に強い

犬に健康で過ごしてもらうには、病気や異変に気付ける能力が必要です。初めて犬を飼う人は、なかなか犬の違和感に気付くのが難しいため、できるだけ病気に強い犬種を選ぶとよいでしょう。
 
たとえ病気に強い犬種だとしても、毛色の異なる親同士の子犬は身体が弱いケースもあるので注意が必要です。

③賢くしつけしやすい

犬のしつけを行うことは簡単ではないため、最初はかしこい犬がおすすめです。常に家に人がいる状態であればよいものの、家を空ける時間が多い人はなおさら賢い犬が安心でしょう。

犬種によって個性と特徴が異なります。飼う前には犬種の特徴をよく理解し、その犬種に合った飼育環境や運動量、食事、トレーニング方法を考慮することが大切です
また、犬種別の健康管理や遺伝的な傾向にも注意が必要なため、犬と楽しく暮らすためにも事前の情報収集は必須と言えるでしょう。

まとめ

今回は初めて犬を飼う人に向けて、事前に必要な物や費用、おすすめの犬種などを紹介しました。犬は大切な家族であり、ともに暮らすことで多くの幸福感を得られることでしょう。

しかし人間と同様に、犬も生活環境や健康管理には十分に注意を払う必要があります。犬の特徴や性格を把握して、一緒に過ごす幸せな毎日を実現してみてください。

 
 

この記事の筆者:Pet de SAISON編集部
ペットに関するお役立ち情報を紹介していきます。