夜間のペットの体調不良に対処する7つのヒント

動物病院
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更新日:2023年03月14日
 飼っているペットの様子が急におかしくなった場合、少しでも不安を感じたらすぐに動物病院に相談をしましょう。なぜならば、「大丈夫だろう」と思っていても、実際に検査をしたらとても具合が悪く大事に至ることもあるからです

 夜間や早朝など、体調の急変は予想できないタイミングで起こります。かかりつけ動物病院が開いていない時間帯に連れて行くことができる動物病院を普段からしっかりと確認をしておきましょう。

夜間にペットの具合が悪い時、救急動物病院へ連れていくべき理由

夜間にペットの具合が悪い時、救急動物病院へ連れていくべき理由について、つくば夜間動物病院の唐津(からつ)院長に伺いました。

つくば夜間動物病院 唐津院長

夜間にペットの具合が悪く、不安を感じた場合には救急動物病院に相談してみましょう。救急動物病院は夜間でも複数人のスタッフが待機しており、また素早く身体検査や応急処置ができるように設備を整えています。そして、緊急性が高く迅速な対応が求められる処置に対しての経験が豊富です。夜間に不安を感じた場合は、遠慮せずにお近くの救急動物病院をご利用ください。

また、以下の症状がある場合は特に注意が必要ですので、迷わず連絡してください。それ以外の一見軽そうな症状であっても、実際に診察をしてみると緊急性の高い状態であるケースも多く経験しておりますので、ペットの様子が「いつもと違うかな」と不安を感じたら、とりあえず救急動物病院を利用されてみるのが安心につながると思います。必ず力になれると思います。

 <注意が必要な症状>
・足を上げたまま着地できない
・呼吸が苦しそう、呼吸回数が多い
・意識がはっきりしない、ふらついている、痙攣している
・大量の下痢、血便・吐こうとしているのに吐けない
・身体のどこかを痛そうにしている

夜間の動物病院における対応は3種類ある

 夜間帯の動物病院における対応は大きく分けて3種類あります。

【種類1】夜間救急専門の動物病院

 夜間に救急専門で対応している動物病院です。深夜から明け方の時間帯に診療を行っております。夜間の救急動物病院は緊急性の高い症状に対して応急処置をすることが多くあり、翌日はかかりつけの動物病院へ通ってもらうこともあります。

【種類2】緊急の場合などに電話が繋がるようになっている動物病院

 基本的に診療時間外の受付をしませんが、緊急の場合などには電話がつながるようになっている動物病院です。まず電話で救急対応の可否を動物病院に確認する必要があり、診療を受け付けできない場合は、別の動物病院を紹介されることがあります。

【種類3】比較的遅くまで開いている動物病院

 通常動物病院の診療時間は18時~19時頃までですが、「21時まで」など、比較的遅くまで診療を行っている動物病院です。こちらは診療中などにより救急の対応ができない場合もあります。

時間外の診察にかかる料金

時間外にかかる料金は通常の診察代金に時間外の料金が加算されることで高額になる場合が多いです。必ず動物病院のホームページなどを確認しましょう。

時間外の診察に対するペット保険の補償について

夜間の診察に対するペット保険の補償対象については時間外の加算料が対象外となるケースが多いですが、元々の診察時間内であれば補償対象となりますので、夜間専門病院などの通常営業が深夜に及ぶ施設では深夜に受診しても補償対象となります。診察時間をよく確認するようにしましょう。
 
 大手2社は以下の通りです。ペット保険会社や商品ごとに対応が異なりますので、事前にご自身が加入をしているペット保険を確認しておくと安心です。

■アニコム損害保険株式会社
時間外診療費として、診療費等に加算された料金は補償の対象外となります。
※「どうぶつ健保すまいるべいびぃ」「どうぶつ健保べいびぃ」「どうぶつ健保はっぴぃ」「どうぶつ健保きずな」の最初の1ヶ月期間を除きます。

■アイペット損害保険株式会社
夜間や休日などの
時間外診療費につきましては、診察加算料となるため、補償対象外となります。それ以外の「初診料、再診料」等の基本診察料は補償の対象です。詳しくは「保険金をお支払いできない主な場合」をご確認ください。

非常事態で慌てないために

 万が一の事態が発生した場合慌てることがないように、以下の項目を事前に確認しておきましょう。筆者の場合、緊急時に誰がどこの動物病院へ連れて行くのかを家族で話し合っていなかったため、いざ連れて行くとなった際に家族全員でとても慌てました。
<事前に確認しておくべきこと>
・体調が急変した場合の問い合わせ先を、かかりつけの動物病院と確認しておく
・家から夜間救急センターまでの距離を確認する
・動物病院へ連れて行く手段を確認する
・誰が連れて行くのか家族内で話し合いをしておく
・過去の検査結果などすぐに取り出せるところへ置いておく

夜間救急動物病院へ連れて行ったときの筆者の体験談

 筆者が飼っているペットも過去に夜間救急センターへ連れて行ったことがありますので、そのときの体験談をお話します。
 
 その日、最初に異変を感じたのは夕食後の21時頃です。普段に比べ、呼吸が浅く早いように感じました。直前まで走り回って遊んでいたので、「呼吸が一時的に浅くなっているのかな」程度にしか考えていませんでした。

 しかし、いつもならベッドに入り、眠りにつく23時頃になっても呼吸が落ち着かず、まったく眠る気配がありませんでした。いつもと明らかに様子が違っていたので、しばらく様子をみていましたが、夜中の1時になっても眠りにつく様子がないうえに、どんどん呼吸が浅く荒くなっていました。
 
 さすがに何かがおかしいと感じ、家から行くことができる夜間対応の動物病院を調べ、夜中の2時に夜間救急センターへ電話をかけました。そこで現在の様子や、いつから症状がでているかなどの情報を伝えたところ、「すぐに病院に連れて来てください」と的確に指示をいただきました。

 そして、車で1時間程度かけて夜間救急センターへ向かいました。到着後、夜間にも関わらず、待合室には多くの飼い主の方が待っていることに驚きました。先に受付で名前を伝え、ペットを預けてそのまま2時間ほど私達飼い主は待合室で待っていました。

 処置が終わり、起きていた症状や実際に処置した内容、これからの対応方法などを獣医師の方と話し合いました。筆者のペットは肺に水がたまっていたようで、急いで動物病院へ連れてきていなかったら危険な状態になっていたことを告げられ、迷わず連絡したことが正しい判断だったと感じました。
酸素ボックスに入っている筆者の愛犬
 呼吸を安定させるために夜間救急動物病院ですぐに酸素ボックスへ入れていただきました。その後もしばらくは酸素ボックスの中で生活をしてくださいとのことだったので、自宅で使用するための酸素ボックスをレンタルしました。すべてが終わり、家に帰ってきたころには朝の8時になっていました。

 その後は無事回復し、かかりつけの動物病院で定期的に様子をみていただきました。
 筆者が行った夜間救急動物病院の場合、先に処置をしていただき、その後に症状や処置内容についての説明を受けました。先に処置をし、後から何が起きていたのか症状の説明をされるところが一般の動物病院との大きな違いだと感じました。
 
 実際に連れて行く前に動物病院へ電話をする際、夜間ということもあり少し抵抗を感じたのですが、少しでもおかしいと感じたらすぐに動物病院へ連絡し、連れて行くべきだと痛感しました。

まとめ

 筆者の経験より、緊急の場合は時間外でも迷わず動物病院へ行くべきです。あの時に夜間救急動物病院へ連れて行っていなかったらと思うと今でもぞっとします。万が一の場合に慌てないよう、時間外にも対応をしてくれる家から一番近くの動物病院はどこにあるのか、また連れて行くのにどれくらいの時間がかかるのか調べておきましょう。

この記事の筆者:Pet de SAISON編集部
ペットに関するお役立ち情報を更新していきます。