飼い主も愛犬も安心!犬の爪切りは「動物病院」に任せるべき
そろそろペットの爪が伸びてきたので切ってあげたいけど、「自分で切るのは怖い」と感じる方も多いと思います。
動物病院で爪切りだけをお願いすることはできるのでしょうか?
結論から言えば、動物病院で爪切りを依頼することはできますし、特に飼い始めの方は動物病院に爪切りをお願いするべきです。
なぜなら一度怖い思いや痛い思いをすると、ペットも飼い主も爪切りが苦手になってしまいます。
本日は、クレディセゾンでペット事業を担当し、8歳の柴犬を飼う筆者自身の経験をもとに「動物病院での爪切り」の疑問を解決します。
7割の人が愛犬の爪切りを自分で行わない!
N&R合同会社の調査では、約7割の犬の飼い主が「爪切りを自分(家族含む)でしていない」と答えており、
そのうち「切りすぎて出血してしまいそう」「なんとなく怖い」と思う方は2人に1人にも及びます。
爪切りは、飼い主の不安な手入れの一つであることが分かります。
動物病院で爪切りだけでもできる
「体調が悪いわけでもないのに爪切りだけで動物病院に行ってもいいのかな?」と心配する必要は全くありません。
筆者も自宅で爪切りしようとすると嫌がるので、無理にやろうとせず動物病院で爪を切ってもらっています。
1日に20~30組ほどの来院がある動物病院の場合、2~3組程は爪切りだけで来院されているようです。
病院の規模にもよりますが、地域のかかりつけ病院のようなところであれば爪切りだけで通院することは珍しいことではないです。
また、当社のペットを飼っている社員15名にアンケートを取ったところ、15名中3名は動物病院で爪切りをしていました。
爪切りや耳掃除等のメンテナンスはトリミングサロンのイメージが強いですが、動物病院でも問題なく切ってもらえます。
爪切りの費用は500~1,000円程度
動物病院は自由診療のため決まった料金はありませんが、
日本獣医師会の調査によると動物病院で爪切りをする場合の料金は500円~1000円ほどが多いようです。
初診料、再診料はかかる可能性が高い
初めて訪問する動物病院であれば初診料と処置料がかかる可能性が高いでしょう。
診療代が別途かかる場合もあるので、心配であれば事前に電話やメールで確認することをおすすめいたします。
動物病院によっては健康診断をした場合等は、爪切りをサービスしてくれるところもあるようです。
トリミングサロン併設の動物病院
動物病院のホームページには獣医療法における広告制限の関係で料金に関する記載は全くない場合が多いです。しかし、トリミングサロンが併設されている動物病院もあるので、併設されているトリミングサロンを事前に確認することで料金を知ることも可能です。
保険は対象になるの?
ペット保険は病気やケガに対して補償がでます。爪切りはケガや病気にあたらないため、補償の対象外となりますので気をつけてください。
動物病院で爪を切るメリット
<メリット>
・プロが対応してくれる
・体調チェックや耳掃除が同時にできる
・爪切りの仕方が勉強になる
・結局時短になる
プロが対応してくれる
一番のメリットは、動物の扱いに慣れたプロが対応してくれるので
ペットにとってストレスが少なく、安全に爪切りができることです。
そして、ペットが動かないようにしっかりと保定するため、自宅で行うより断然早く切り終えることが可能です。自宅で長い時間苦戦するよりも、病院に行って数分で終わった方がペットにかかるストレスを軽減することができるでしょう。
体調チェックや耳掃除が同時にできる
爪切りと同時に健康診断や耳掃除等など一緒に行う場合が多いようです。
毎回健康診断をお願いする必要はありませんが、気になることがあったらその場で聞けるので安心ですね。特に飼い始めは右も左も分からない状態なので分からないことがあれば気軽に聞いてみましょう。
爪切りの仕方が勉強になる
YouTubeや
Instagramなどでも爪切りの動画はたくさん出ていますが、実際にやってみようとすると疑問点が解決できないという方も多いのではないでしょうか。
動物病院であれば、先生や看護師さんが目の前で爪を切っているところを観察し、爪切りのコツを聞くことができます。
トリミングサロンでは目の前で爪を切らないことが多いので、動物病院であれば質問をすることも可能です。
結局時短になる
自分でうまくできずに長い時間苦戦をする人も多いと思います。
上手くできずに何十分も苦戦してペットに負担をかけるより、散歩のついでに病院に連れて行くことで処置時間も数分程度で終わるため、お金はかかりますが、飼い主にとってもペットにとっても幸せであると考えます。
動物病院で爪を切るデメリット
<デメリット>
・自宅から動物病院までの距離が遠い場合は移動時間や交通費がかかる
・動物病院の混雑具合によっては待ち時間がかかる
・処置代がかかる
自宅から動物病院までの距離が遠い場合は移動時間や交通費がかかる
自宅であれば爪切りの道具があることで空いた時間で爪を切ることができますが、動物病院で爪を切ってもらう場合、移動時間がかかってしまいます。また、歩いて動物病院にいくことができない場合は交通費もかかってしまいます。動物病院へ行く機会があれば、合わせてメンテナンスをすることをお勧めします。
処置代がかかる
当たり前のことですが、動物病院で爪を切ってもらうことは処置代がかかってしまいます。爪切りなど道具をもっていれば無料で爪を切ることができますが、ペットの安心・安全を重視するのであれば、お金はかけることをお勧めします。
動物病院の混雑具合によっては待ち時間がかかる
時間帯や曜日、季節によっては動物病院が混雑しているため、待ち時間も発生してしまいます。特に春の季節は予防接種などによりとても混雑をしていますが、予防接種などのタイミングで爪切りなどのメンテナンスも同時にしてしまうことで、上手に時間を使うことができるため、しっかりと計画を立てておくことをお勧めします。
爪切りの頻度は月に1回程度が一般的
爪切りの頻度は
1か月に1回ほどが一般的です。ペットの種類や生活スタイルによっても変わるので、爪の伸び具合をみて切ってあげましょう。
犬の場合、普段から散歩の時間が長い犬の場合は少しずつ削れますので爪切りが不要な場合もあります。筆者が飼っている柴犬も朝晩毎日散歩をしているためか爪が伸びていないため、ほとんど爪を切ることはありませんでした。
しかし、前足の「狼爪(ろうそう)」という部分は削れないので時々チェックをし、動物病院で爪を切っています。
散歩が多い犬の場合でも、動物病院に行くタイミングで獣医さんにチェックをしてもらいましょう。
動物病院に行くのが困難な場合は出張サービスがおすすめ
病気や年齢により動物病院にすら連れていくのが難しい・・・しかし自分でも爪切りができないという方もいるのではないでしょうか。爪が伸びすぎてしまうことによって、折れてしまったり、歩きにくくなったりする場合があります。放置をすることによるケガを防止することが大切です。
そんな場合、かかりつけの動物病院に往診の相談をしてみましょう。また、今は往診専門の動物病院もありますので、臨機応変に利用することも検討してみてください。
病院での爪切りに慣れてきたら簡単ホームケア
動物病院での爪切りに慣れてきたら、先生や看護師さんにコツを聞き、自分でできるところからやってみましょう。高齢犬の場合、散歩の頻度が減るので爪が削れず伸びていきます。そうなると爪切りの頻度も増えるので自宅でも爪を切れるようになることはとても大切です。
そのためには、ペットに爪切りを怖いものだと思わせないようにすることが大事ですね。
犬用の爪切りは様々な種類があり、犬種や体のサイズによっても使いやすさが変わりますので、動物病院の先生やトリマーさんにおすすめを聞いてみましょう。
動物看護士が実際に使っている爪切り
実際に動物病院で働く動物看護士に、病院で使っている犬用の爪切りを聞いてみました。
「廣田工具製作所の斬 Zan ギロチンタイプ」
この爪切りのポイントは、刃の周りに無駄な厚みや部品がないため、犬の爪が見やすく、切れ味が良いため軽い力で大きな爪も簡単に切ることができます。市販のものなのでECサイト等でも購入可能です。
まとめ
今回はペットを飼い始めたばかりで自分で爪切りができないという方に向けて、
動物病院で爪切りをすることについてお伝えをさせていただきました。
ペットがいつまでも健康に過ごせるよう定期的なメンテナンスをすることはとても大事です。
苦手な部分は無理をせず、プロの力を借り、安心・安全な選択肢を取ることでペットとの絆がさらに深まるでしょう。最後に爪切りを頑張ったペットにはご褒美をあげ、しっかり褒めてあげてくださいね。
この記事の著者:ペット事業編集部
クレディセゾン2014年入社。
幼い頃から動物達と過ごし、現在は8歳の柴犬とコザクラインコ2羽を飼っています。
自身の体験や動物病院営業の経験を活かして、ペットに関するお役立ち情報を発信していきます。