賢いペット保険の選び方!6,400動物病院で使える便利な窓口精算

ペット保険
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更新日:2022年03月23日
アニコム損保やアイペット 、ペット&ファミリーの3社では後日、書類等を送り保険金を請求する必要がなく、動物病院の窓口で保険金分を差し引いた金額を精算することができる「窓口精算」という便利なサービスがあります

それに対して、一般的にペット保険に加入をしている人は、以下のような流れで保険金を請求します。
ステップ①飼い主が動物病院で診療代金を払い、明細書を受け取る
ステップ②明細書と必要書類を同封して保険会社に送る
ステップ③後日、保険金を受け取る

これが一般的な「後日精算」の仕組みです。
本日は今回はクレディセゾンでペット事業を担当し、ミニチュアシュナウザーを飼っている筆者がカンタンで便利にペットの医療費を支払うことができる「窓口精算」について解説をしていきたいと思います。

1.「窓口精算」はお客様の声に応えたカンタン便利なサービス

それでは、「窓口精算」について説明していきます。まず、「窓口精算」を理解するには、任意保険では一般的な請求方法である「後日精算」と比較するのがわかりやすいでしょう。下の図をご覧ください。
<後日精算と窓口精算の比較>

一言で説明をすると「窓口精算」は後から保険金を請求する必要が無くなります。
動物病院で診療代金を精算する際、システムを通じて保険料が計算され、補償分を差し引いた差額分だけを支払えば良いのです。

今まで多くの飼い主は、動物病院で補償分も含めた診療代金を支払い、後日、保険会社へ補償範囲内の保険金を保険会社へ請求していました。後から必要書類を保険会社に送ることはとても面倒ですね。

そのようなお客様の声に応えたのが「窓口精算」です。
 窓口精算とは
保険金を後で請求する必要がない
動物病院で補償分を差し引いた差額分だけを支払えばOK

2.「窓口精算」が可能なペット保険は3社だけ

窓口精算が可能なペット保険は「アニコム損保」「アイペット 」「ペット&ファミリー」3社に限られております。
まずは、代表的な保険会社における窓口精算の対応状況をご紹介します。下の図をご覧ください。

上記のように、現在、窓口精算サービスを提供している保険会社は3社しかありません。やはり、会計時に瞬時にシステムと連携して保険料を計算する必要があるため、それなりに投資をすることができる損害保険会社が対応できるのではないかと考えます。

少額短期保険会社は「窓口精算」に対応できていない 

保険会社には「損害保険会社」と「少額短期保険会社」の2種類があります。
業態の大きな違いは「要件」です。少額短期保険会社には収入保険料が50億円以下という制限があります。
よって少額短期保険会社は収入保険料に制限があるため、稼ぐことができる利益にも限界があります。

なぜならば、損害保険会社には「セーフティーネット」という契約者を保護することができる制度がありますが、少額短期保険会社にはそのような制度がありません。よって、消費者保護の観点から少額短期保険会社には制限を設けているのです。

このように、少額短期保険会社には稼ぐことができる利益に「制限」があるため、コストがかかる「窓口精算」には対応ができていないと考えます。よって少額短期保険は、お客様に「後日請求」という負担をしていただくため、価格面などで対抗をしているのではないかと考えます。

これは筆者が2022年度の収入保険料を契約者数で割った時に算出した各社の契約単価の一覧です。この契約単価は、「通院+入院+手術」の保険や「入院+手術」に特化した保険など、あらゆる商品が混在して算出をした年間の保険料であるため、各社の同じような補償をしている商品を比較した一覧ではありません。

よって一概には言えませんが、窓口精算ができないペット保険会社の方が比較的保険料が安い傾向となっています。
では、次はこの3社で窓口精算が使える動物病院の数をご紹介したいと思います。

2-1 「窓口精算」が使える動物病院は全国に約6,400施設

 窓口精算が使える動物病院は、約6,400施設がありますが、アニコム損保とアイペットがダントツに対応しています。
※対応率は農林水産省令和3年開業届出状況12,435施設をベースに計算
(2022312日現在)

ご覧いただいてすぐにわかるように、アニコム損保とアイペットが本格的に窓口精算の対応をしておりペット&ファミリーは対応率3.2%とちょっと少ない状況です。
窓口精算サービスを使いたい人は、「アニコム損保」または「アイペット」を選ぶべきであると考えます。

各社の対応病院は以下より検索できます。
◆ 窓口精算対応動物病院検索
※窓口精算が使えない動物病院では「後日精算」にて保険金を請求

2-2 「窓口精算」の使い方はたったの3ステップ

窓口精算の使い方は非常に簡単です。以下の3ステップで簡単に利用することができます。

窓口精算の使い方
 ステップ動物病院の窓口で精算時にペット保険証(加入者証)を提示
 ステップ動物病院がペット保険の有効性を確認

 ステップ補償分を除いた診療費をお支払する

「後日精算」と比べるととても簡単ですね。
 

3.「窓口精算」に関する3つの注意点

それでは「窓口精算」に関する3つの注意点もご紹介させていただきます。

注意点① 窓口精算が使える商品は限定されている

アニコム損保やアイペットでは「通院」の補償がついた商品、ペット&ファミリーは補償内容が充実している「げんきナンバーわん」では窓口精算をすることができます
アニコム損保やアイペットは手術・入院に限定された商品は窓口精算を使うことができないので注意が必要です。

注意点② 利用時にペット保険証が必要

対象商品ではそれぞれの会社でペットの保険証が発行されております。窓口精算を使う際にはペットの保険証が必ず必要になりますので、これも注意が必要です。

注意点③ 窓口精算を使うことができない期間やケースがある

同日に 2 回通院された場合、「本日は既に窓口での精算を行っております」とシステムに表示されます。
同日の2回目の支払いでは窓口精算を使うことができせんので「後日精算」を行う必要があります。

また、初年度契約の始期日から「窓口精算」ができず「後日精算」を行わなければならない期間(30日程度)がありますので、これも注意が必要です。

まとめ

今回、一部のペット保険会社で提供されている「窓口精算」について述べさせていただきました。「後日請求」の体験をした際「なんて面倒なんだ」と感じた飼い主さんは少なくないと思います。

よって、お客様の声に応えた「窓口精算」はとても素晴らしいと思います。保険料は多少割高な傾向はありますが、後日精算をする労力を十分賄えるサービスであると考えます。

時間をお金では買えません。自分にとってニーズにマッチをしたペット保険に加入をすることで、ペットが飼いやすい環境が構築されることによって、多くの人にペットとの幸せな生活を味わってもらいたいと考えます。

この記事の著者:ペット事業編集部

クレディセゾンに2002年入社。
自宅ではミニチュアシュナウザーと生活し、毎日、嚙まれてトレーニングに奮闘中。
2014年より動物病院に向けた決済サービスの営業を担当。