これを読めば分かる!老犬ホームの代表的な3つのサービス

犬
更新日:2023年10月07日
ペットのお世話をできなくなった場合、安心してペットを預けることをできる場所が「老犬ホーム」です。
実際、ペットの生活環境の変化、獣医療やペットフードなどの進化によりペットの平均寿命が長くなったことで、高齢で介護が必要となったペットのお世話に悩んでしまう飼い主も増加傾向にあります。
また、自分自身が高齢であるという理由からペットの将来を不安に思ってしまい、新しくペットを飼うことに二の足を踏んでいるも少なくありません。そのような飼い主の悩みを解決することができる施設が老犬ホームです。
今回は老犬ホームを取材し、老犬ホームのサービス内容や施設を上手に活用する方法、選び方、筆者オススメの老犬ホームについてご紹介いたします。

1.老犬ホームとは

今回は老犬ホーム「フォレストドッグケアセンター」の代表であり、獣医師の田村通夫先生に老犬ホームについてお話を伺いました。
老犬ホームとは以下の2つの用途で使うことができる施設であるとのことです。

<2つの利用方法>

① 介護が必要な老犬を預けることができる

ペットの介護で疲れたり、夜泣きで悩んだり、仕事などの都合により高齢のペットを長時間留守番させることが不安になっている飼い主にとっては、施設を利用することでペットを安心して預けられることができ、介護のストレスを軽減することができます。
実際、介護に悩んでいた飼い主が施設を利用することで、表情が日に日に明るくなってきたとのお話を伺いました。飼い主のストレスを軽減することが愛犬にも良い影響を与えることができるとのことです。

② 飼い主が健康上の理由などにより飼育をすることができなくなってしまった場合、生涯にわたって預けることができる

健康上の理由によるペットを飼えなくなった場合、生涯にわたってペットを預けることができます。施設に預けることで飼い主の体調次第では会いに行くことができ、ペットとの永遠の別れを回避することができます。
このようにペットの介護ではなく、飼い主における何かしらの事情により飼育が出来なくなった場合、ペットが安心した生活を送れることができます。
※ 施設によっては海外出張などの理由による長期の預け入れを受け入れてくれる場合もあります。
施設では専門のスタッフによる介護やお世話を受けることができます。中には獣医師が常駐している施設もあります。
このようにペットが長期間、安心して生活を送ることができる施設が老犬ホームです。

2.施設の代表的な3つのサービス

獣医師の田村通夫先生が運営する「フォレストドッグケアセンター」では以下の代表的な3つのサービスを受けることができます。

① 日常のケア

スタッフが健康状態を管理し、ペットの食事やトイレなどのサポートを行います。

② 医療ケア

獣医師や看護師が常駐し、健診や治療を行います。日常的な健康管理に加え、急病やケガの処置も可能です。

③ 運動や遊び

各々のペットに適した運動やレクリエーションを提供しています。施設によってはドッグランを併設しており、ウォーキングや他の犬との遊びなど、愛犬が楽しむことができます。
フォレストドッグケアセンターでは獣医師が在勤しているため、経験豊富な獣医師が日々のケアを行い、定期的な健診を受けることができます。

3.施設を利用するまでの3つのステップ

老犬ホームを利用するにはどのようなステップを踏むことが必要なのでしょうか。一般的なステップと手続きを説明いたします。

老犬ホーム入居までの3つのステップ

ステップ① 情報収集をする

インターネットで情報収集をすることもできますが、かかりつけの動物病院や飼い主の仲間に相談をすることや、施設へ電話やメールで問い合わせをすることでインターネットでは得ることをできない情報を収集し、飼い主とペットに合った候補を見つけることがとても大切です。

ステップ② 施設の見学やカウンセリング、緊急時の対応を確認する

施設のスタッフとコミュニケーションをとり、施設の雰囲気やスタッフの対応、衛生管理面や設備などを確認することが大切です。施設の規則やルールも事前に確認しましょう。そして、サービス内容や雰囲気のみならず、預けたペットに会いに行くことができる時間や曜日など、飼い主自身のニーズに合った施設を選ぶことがとても大切です。また、ペットに手術や行動な治療が必要になった場合の追加料金など、事前に緊急時の対応について確認しましょう。

ステップ③ 入居の申込み・利用料を支払う

施設によって手続き方法は異なりますが、申込みをする前に面接などによる審査を行うこともあります。入居が認められた場合、利用料は前払いが基本となりますのでしっかりと準備をしておきましょう。 

4.施設を選定する5つの確認ポイント

ペットを預ける老犬ホームを選ぶ場合、入居前に必ず見学や面接を行うことが必要です。ペットと自分に合った施設を選定するための確認ポイントを4つご紹介いたします。

ポイント① 設備・施設の充実度

ペットが生涯、快適に過ごせることがとても重要です。運動をすることができるスペースや衛生管理が行き届いている施設かどうかを確認しましょう。また、施設におけるペットの管理体制などを確認することもとても大切です。

ポイント② スタッフの質

施設のスタッフによる適切なケアを提供できるかどうかも重要なポイントです。スタッフのキャリアを確認し、信頼できるスタッフが在籍しているかどうかを見極めましょう。

ポイント③ 料金体系

施設の料金体系は様々です。食事代はもちろん、医療費なども含まれる施設から、別途必要な場合があります。ペットを安心して預け入れることができるために必要なサービスの料金をしっかりと確認しましょう。

ポイント④ 獣医師や看護師の常駐状況

獣医師や看護師が常駐している施設があります。また。常駐していなくても、急な体調不良やケガがあった場合に対応できるかどうかを確認しましょう。

ポイント⑤ アクセス

定期的に訪れやすい場所であるかどうかを確認しましょう。

5.施設を設立した田村先生の想い

シニアになると年齢などの理由によりペットの将来に不安を感じ、新たなペットを飼うことに二の足を踏んでしまう人が多いと思います。
しかし、今回の取材にご協力をいただいたフォレストドッグケアセンターの田村通夫先生は「シニアにこそ動物を飼ってほしい。生活が規則正しくなり、動物を通じた交流で友人が増え、散歩をすることで健康を維持することができ、命を育てることにより生き甲斐を持つことで元気な生活を送ることができる。そして、もしも健康上の理由などにより飼えなくなった時は、私たちがきちんと面倒をみます。」と仰っておりました。
そして、最近の調査では、国立環境研究所と東京都健康長寿医療センター研究所のチームが一万人以上の高齢者を調べた結果、犬を飼っている人は飼ったことがない人に比べ、介護や死亡が発生するリスクが半減することが分かったようです。
以上のことから、ペットを飼うことを諦めていたシニアの方も信頼できる施設と事前に相談をしておくことでペットとの新しいライフスタイルを送ることができると考えます。ペットを飼いたいけれども二の足を踏んでいる方はまずは相談をしてみることをお勧めいたします。

6.筆者オススメの老犬ホーム

今回、筆者が取材をした2つの施設を推奨させていただきます。

フォレストドッグケアセンター(千葉県袖ケ浦市)

業界初!獣医師が運営・在勤する老犬ホーム
動物の病気治療からデイリーケア、終末医療(ホスピス)による安らかな看取りまで対応することができます。
〒299-0222 千葉県袖ヶ浦市上宮田246 tel: 0438-53-8059

あにまるケアハウス(埼玉県加須市)

約1,100坪の広大な敷地面積に3つのドッグルームと1つのキャットルーム、そして最大の特徴は約170坪の天然芝ドッグランが2面(計340坪)もあります。
天然芝なので老犬の足腰の負担を軽減し、太陽の光を浴びることで健康を保つことができます。
 
〒347-0063 埼玉県加須市久下5-316-1 tel: 0120-57-8102

まとめ

今回の取材を通して、自分自身も知らないことが多く、老犬ホームはとても重要なサービスであるにも関わらず、まだまだ世の中に認知されていないことが分かりました。
田村通夫先生は日々、動物病院で多くの飼い主さんへ獣医療を提供している中で、介護が必要な動物と介護に悩んでいる飼い主が増加傾向にあることから、悩んでいる人たちのために施設を作ることを決断したとのことです。
これからはさらにペットの寿命は長くなると思います。今回の記事を通して、もっとペットの介護施設が身近になり、飼い主とペットの新たなライフスタイルが生まれることを願っております。

この記事の著者:ペット事業編集部

クレディセゾンに2002年入社。
2014年より動物病院に向けた決済サービスの営業を担当。
自宅ではミニチュアシュナウザーと生活中。